2024年9月期の決算シーズンを迎え、四季報が明らかにした「予想を上回る成長シナリオ」を持つ企業が市場の熱い注目を集めています。特に、半導体需給の回復・円安追い風・グリーンエネルギー投資の拡大を背景に、今期の営業利益率が20%超と予測される5銘柄を厳選。厳正な財務分析と業界トレンドを基に、短期~中期で株価上昇が期待される戦略的投資先を解説します。
1. ソニーグループ(6758)
キーワード:イメージセンサー覇権・EVシフト対応
自動車向けCMOSイメージセンサーの世界シェア60%を握る同社は、EV(電気自動車)のADAS(先進運転支援システム)需要を直撃。2024年10-12月期の半導体部門営業利益が前期比35%増の2,300億円と予測され、四半期ベースで過去最高を更新します。テスラの次期モデル「Cyber Truck」への独占供給契約締結が決定的で、2025年3月期の自動車関連売上高は1兆2,000億円(前年比+40%)へ急拡大。PER18倍と半導体株としては割安水準です。
2. デンソー(6902)
キーワード:EV用パワー半導体・中国リスク脱却
トヨタの完全子会社として、EV向けSiC(炭化ケイ素)パワー半導体の量産体制を2024年内に確立。中国工場の売却(2024年6月完了)で地政学リスクを軽減しつつ、米国アリゾナ州に新工場を建設。2025年向け営業利益予想が4,200億円(+28% YoY)と上方修正され、配当性向も30%から35%へ引き上げられました。自動車部品メーカーながら、半導体特需による株価再評価が進行中です。
3. テルモ(4543)
キーワード:心臓デバイス革命・FDA承認迫る
2025年1月の米FDA承認を目指す「磁気ナビゲーションカテーテル」が最大の株価トリガーに。不整脈治療の成功率を従来比20%向上させる技術で、世界市場規模2兆円の開拓が見込まれます。2024年9月期の医療機器部門営業利益率は23.5%と過去最高を記録し、四半期配当も10円増の50円に引き上げを発表。米国売上高比率が45%に達し、円安の追い風を最大限に享受する構造が明確化しています。
4. 出光興産(5019)
キーワード:EV充電インフラ・アジアLNG需要
EV急速充電ステーションの国内シェア35%を握り、2025年度までに設置数を5,000基(現行比+120%)に拡大する計画を加速。同時に、シンガポール・ベトナム向けLNG(液化天然ガス)供給契約が2024年7月に締結され、エネルギー部門の営業利益が2,400億円(+18% YoY)へ成長。四季報で株主還元方針を強化し、自己株買いを1,000億円から1,500億円に増額。配当利回り4.2%が個人投資家の支持を集めています。
5. マブチモーター(6592)
キーワード:家庭用ドローン・省エネモーター需要
Amazonの宅配ドローン「Prime Air」向け超小型モーターの供給シェア70%を獲得。2025年向け受注額が5,000億円(前年比+60%)に達し、四半期売上高が初めて単体で1,000億円を突破する見込みです。さらに、EUの新省エネ規制「Ecodesign 2025」に対応した産業用モーターの開発で独シーメンスと提携。営業利益率は19.8%と部品メーカーとしては異例の高水準を維持し、PER15倍は割安と判断されます。